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【丹沢 日帰り登山】岳ノ台から塔ノ岳

今回は丹沢の表尾根の縦走です。ヤビツ峠から県道を歩き護摩屋敷から入るのが一般的ですが人気ルートは人も多い、というわけで密回避でコースタイムが1時間ほどプラスになる台ノ原コースを歩きました。

コースちょい変で密回避

ヤビツ峠からすぐに登山道に入ります。こちらのルートには誰も来ません。コロナで外出するときはマスク着用が必須ですが、少しずつ暑さが増してくるこの時期は息苦しさを感じます。人もいないのでマスクを外して緑の空気を思う存分吸い込みます。生きてる!生きてる!

開けた場所から大山が見えます。ケーブルカーで途中まで登れる初心者向けの山ですので、今日もハイキング客でにぎわっているのではないでしょうか。

展望台のある岳ノ台を過ぎると、パラグライダーのスタート台があります。左から箱根外輪山、真ん中は愛鷹連邦、そして雲がかかった富士山が見えます。このコースは人も少なく、展望もあってかなり良いです。

いにしえの伝説に出会えるコース

菩提峠の駐車場から二ノ塔に向かいましょう。「日本武尊足」の標柱が見えますでしょうか。そう!ここはヤマトタケルノミコト伝説がある場所なんです!

東北にいた蝦夷の討伐の折に立ち寄ったと伝えられ、ヤマトタケルノミコトの足跡が残っているそうです。伝説の地に向かうと思うとワクワクしませんか?(笑)

基本的に登りやすい登山道ですが、途中、急登で手を使う場所もありました。ヤマトタケルノミコトの足跡は二の塔尾根に接続する手前にありました。年季の入った木製の鳥居には「奮跡の社」と書いてあります。

鳥居をくぐると平たい岩があり、確かに足型のようなカタチが残っています。ちかくには大きな露岩にしめ縄がかかっており、小さな岩のやしろがありました。どのくらい前から祀られているのでしょうか。

二の塔に到着しました。いくつかベンチが設置され休憩スポットになっています。少し早いですが、ここでお昼を頂きました。最近は山専ボトルでお湯を持ってきてカップヌードルにすることが多いです。うまい!やすい!はやい!オススメです。

表尾根縦走路に入ると登山者が増えます。私がガイド資格の認定を受けている日本山岳ガイド協会では「距離をあければマスクはしなくても良い」という方針ですが、登山口に設置された登山案内では着用をお願いされていました。郷に入っては郷に従うスタイルでマスクを着用します。

食事の合間に天候の確認をします。実は天気予報で局地的な雨と雷注意報が出ていました。

富士山頂は少し雲がありますが、愛鷹連邦と外輪山には、かかっていません。東京方面には、やる気のある雨雲が出ていました。雲がこちらに来そうであれば、すぐ先の三ノ塔から降りてしまおうと考えていました。風は富士山のある南西から吹いているので、丹沢は数時間、雨が来ないと読みました。

丹沢の表尾根は隠れるところがありません。塔ノ岳を経て花立山荘まで行けば樹林の中を歩けます。その辺りまで天気が待ってくれればヨシ!

空の具合を見て天気を予測することを観天望気(かんてんぼうき)と言いますが、現地でコースの変更をするときや、撤退判断に使います。

とはいえ、100%的中するとは限りませんので、なかなか難しいものです。私もよく外します。

表尾根は鎖場の訓練ができる場所!

三ノ塔を越え、縦走路に入ります。目の前に伸びる尾根を歩いていくコースです。写真で見ると分からないかと思いますが、ヤセ尾根、鎖場、ガレ場があり、夏山のトレーニングにはもってこいです!

写真では伝わりづらいですが、降りのガレ場です。足運びを慎重に行わないとズルっと滑ります。ガレの脇は急斜面になっているので転倒から滑落してしまう危険有りです。

ヤセ尾根がところどころ出てきます。集中力を持って歩く場所ですね。表尾根は人気の縦走路なので、危険箇所にはしっかり鎖がついています。

行者ヶ岳を過ぎると鎖場が数ヶ所出てきます。この場所は、逆コースから来る登山者と順番待ちになる事が多いですが、今回は、さほど待たずに通過出来ました。混雑する時にはお互い声を掛けあって通らないと危険です。

崩壊が進み、補強しないと歩けなくなっている場所です。しっかりと木道が敷かれ、手すりもちゃんとついています。

本日のトップピーク塔ノ岳1490.9mに到着しました!富士山頂は雲に隠れたままですが、雷雲が来なかった事に感謝します。

ゆっくりとコーヒーでも飲もうかと思ったのですが、とにかく風が強い。コップに入れたインスタントコーヒーが舞い上がるレベルでした。休憩もそこそこに山頂を後にします。ここは、まだ行程の2/3ですから。

山頂を降り始めると風は止みました。目の前に広がるパノラマを楽しみながら花立山荘まで降ります。塔ノ岳でゆっくり休めなかったので、花立山荘で大休憩を取りましょう。

大倉尾根の山小屋グルメ!

塔ノ岳に登るとき、度々利用している花立山荘さんですが、あまり凝った軽食を提供しない丹沢山域では珍しく、挽きたてコーヒーがあったり、ラーメンがあったり、かき氷があったりします。

今回はGW限定山菜うどんを頼みました。お昼にカップヌードルを食べましたが、うどんは飲み物なので別腹です。どんぶりギリギリまで盛られたうどんを慎重に外のベンチに運び出して頂きます。富士山を眺めながらおうどんをズルズルっと。最高ですね!

お隣の鍋割山の鍋焼きうどんは1500円ですが、こちらは700円。値段設定大丈夫でしょうか(笑)

大倉尾根をのんびり降ります。新緑の尾根道は気持ちが良いです。大倉尾根は誰が呼んだか、バカ尾根という別称を持っています。長い登りが延々続くからという事らしいです。

雑事場の分岐です。大倉高原方面は山小屋が閉鎖されてから下草が伸びて少々道が分かりづらくなっていますので、日没が近い場合は、そのまま大倉バス停に降りるルートをオススメします。

大倉はアクセス良好な下山口

下山口の大倉はバスの本数が多いときは1時間4本。最終便も土日は20:39まであります。小田急線の渋沢駅までタクシーで10分ほどなので迎車するにも便利です。

大倉尾根は登山道もはっきりしていて、途中に山小屋も多く、アクシデントで下山が遅くなっても比較的安心であると言えます。とはいえ、街灯は一切ありませんのでヘッドランプは必須です。私は年数回、夜間山行の訓練に大倉尾根を利用しています。


【まとめ】
コースタイムも長いのである程度歩ける方向けのコースです。大倉尾根を下山中、2名の方に日没までに下山できるか尋ねられました。答えは「わかりません」です。どれくらいのペースで歩けるのか、この後に休憩を何回取るのか、どの程度疲労しているのか、初対面では判断する事が出来ません。

ルートの状況、日没の時間、分岐の注意点。この内容ならある程度お答えできますが、ご自身の技量に関する事は人に尋ねないようお願いします。この傾向があると他力本願になってしまい、安全管理を人任せにしてしまうからです。

山は自己責任の世界です。うるさいオバサンで申し訳ないですが、中級者レベルの登山をするのであれば意識して欲しいポイントでもあります。

登山レベル ★★★☆☆
 コース ヤビツ峠-岳ノ台-日本武尊の足跡-二ノ塔-塔ノ岳-大倉
コースタイム 7時間30分
距離 14.2km
往路アクセス 小田急線秦野駅からヤビツ峠行きバス 終点下車
復路アクセス 大倉バス停から小田急線渋沢駅